第57回全日本英語教育者会議
英語弁論大会の期間中、英語教育に携わる全国の先生方が一堂に会するのを機に、「全日本中学校英語教育者会議」を鳳明館森川別館(指導教諭推奨旅館)で開催いたします。
この会議では、審査委員の先生による講演及び質疑応答を行います。審査委員の先生には、弁論・スピーチに関してだけでなく、広く日本における英語教育や英語の国際性について講演をしていただきます。また、質疑応答の時間は、審査委員の意見を直接聞くことのできる場としてご利用いただけます。
今後の日本の教育にとって有意義な場となるよう、担当者一同努力して参りたいと思っております。是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。また、指導教諭の方々だけでなく、保護者の皆様もご参加いただけます。是非お越しください。
なお、全日本英語教育者会議の資料は決勝予選大会後に代表生徒にお渡しする参加記念賞の中に入っております。お受け取りのうえ、ご持参ください。
多くの方々のご参加をお待ちいたしております。
教育者会議プログラム
11月22日(木) 20:30〜22:00
- JNSA基金運営委員長挨拶、JNSA基金紹介
- 東京外国語大学教授 鶴田知佳子先生 紹介
- 講演 「英語スピーチ:超基本単語から考える」
- 質疑応答
- 英語キャンペーンの紹介
11月23日(金) 20:30〜22:00
- JNSA基金運営委員長挨拶、JNSA基金紹介
- 早稲田大学教授 松坂ヒロシ先生 紹介
- 講演 「コミュニカティブ・アプローチの考え方」
- 質疑応答
- 英語キャンペーンの紹介
11月24日(土) 21:00〜22:30
- 東京純心女子大学学長・横浜国立大学名誉教授 田崎清忠先生 紹介
- 討論会 「今大会を振り返って」
講演内容
11月22日(木) 鶴田知佳子先生 「英語スピーチ:超基本単語から考える」
言葉は使ってこそ価値を発揮する。よく英語上達方法を聞かれるが、答えは「たくさん読むこと、覚えた表現を実際に使うこと」だと思う。
強い力を発揮するのは、実は中学で習うような基本語である。中学レベルの英語を本当に身につけていたら十分生活に必要なだけの表現をすることができる。では基本語を使いこなすにはどうしたらいいのか。それは、どういう状況ではどういう意味としてそれぞれの基本語が用いられているのか、豊富な応用例を理解して、また実際にそれを自分で使ってみることである。
専門用語が飛び交う同時通訳の最前線でも、専門用語であれば一対一の訳語が決まっているが、簡単な単語ほど、最適な日本語を探すのに苦労する。
使われる表現を一つ一つ覚えるのでなく、一見関連性がないような使われ方に共通する抽象的な意味=「コア」を身に付けるのが重要だ。
知っているはずの単語の意外性、簡単な単語が生み出す豊かな表現を知ることで、英語の世界がグンと広がる。
11月23日(金) 松坂ヒロシ先生 「コミュニカティブ・アプローチの考え方」
英語教育の世界では、旧来の文法訳読式の教え方や機械的な練習中心のオーディオリンガル法への反省が引き金となり、1970代ころから、コミュニケーション重視の教授法が出てきた。
「コミュニカティブ・アプローチ」、「コミュニカティブ・ランケージ・ティーチング(CLT)」などと呼ばれるものがそれである。こうした用語は広く知られるに至ったが、「コミュニカティブ」とはいったいどのような意味を表すことばなのか、という点や、その意味を具体的な教室活動の形にするにはどうしたらよいのか、という点については、必ずしも多くの教育者が認識を共有しているとは言いがたい。
本講演では、こうした疑問への答えを、タスク、フィードバックなどの手法に触れながら、ご一緒に考えてみたい。
